My Favorite Things - Coding or die.

とある技術者の経験記録、的な。

1スプリントごとの振り返りで本当に問題は解決するか?

アジャイル開発プロセスの1つ「スクラム」では1スプリント(1イテレーション)ごとの終わりに「振り返り」をやる決まりになっている。

振り返ることは良いことだ。
振り返ることで、チームの生産性(ベロシティ)や結束力・協力性などが向上するだろう。

問題となるのは、プロジェクトが多くのトラブルを抱えているケースである。

例えば、頭でさっと考えるだけで7つも8つも問題が思い浮かぶような状況だった場合、振り返りだけでプロジェクトが抱える多くの問題を(いずれは)解決できるだろうか?

私はそうは思わない。

それは例えるなら、あちこちにガタがきている建物に対して、その場しのぎの補強を繰り返しているようなもので、そこだけピンポイントで解決できたとしても、すぐに新しい場所にガタがくるだろう。

最初にも言ったけれど、振り返り自体はとても良いものだ。それは単なる「問題解決」以上の効果を開発チーム、あるいはプロジェクトにもたらすものだ。

しかし、プロジェクトが多くの問題を抱えすぎている場合は、振り返りだけで解決することを期待しないことだ。現状の問題に対して真摯に向き合い、必要であれば振り返り以外のタイミングでも問題の解決を試みる・・・それが健全なアジャイル開発の姿だと私は思う。

・・・戯言だけれど。